
YouTube が「収益化できない」と明示しているコンテンツの型があります。2025年7月にポリシー名が「繰り返しの多いコンテンツ」から「量産型のコンテンツ」に変わり、2026年7月にさらに整理されて3つの型が示されました。
AI を使って動画を作るなら、ここは必ず押さえてください。
収益化できない3つの型
- 反復的・テンプレート型 — AI・CGI・テンプレートを使った、似た内容の大量の動画
- 不快・感情操作型 — 動物を苦しませてから救出するなど、視聴者の感情を操作する内容
- AI人格がセンシティブな領域を語るもの — AI で生成した人物が、金融・法律・医療を論じるもの
3番目は見落とされがちです。AI キャラクターにお金の話や健康の話をさせる形式は、それだけで収益化の対象外になります。テーマ選びの段階で外してください。
判断の軸は「AIを使ったか」ではありません
これがいちばん誤解されている点です。公式ヘルプの原文を引きます。
クリエイターならではの、率直な洞察や視点が追加されておらず、汎用的または独創性のないテンプレートを使用して作成された AI 生成コンテンツ
これが「できない側」の定義です。一方、こちらは明確に許可されています。
自分で考案したユニークなキャラクターや物語を、AI を使用して視覚化するなど、独自のクリエイティブな表現がなされているコンテンツ
つまり——
AI で作ったから落ちるのではありません。自分の判断が入っていないから落ちます。
実際に何が起きたか
2026年1月、16のチャンネルが永久に削除されました。合計で登録者3,500万人、再生47億回という規模です。
報道によれば、削除されたチャンネルはAI を使ったから消えたのではなく、量産していたから消えました。最大のものは登録者約600万人のアニメ系チャンネルでした。
さらに3月には二次的な取り締まりがあり、受験対策チャンネルや長尺のドキュメンタリーまで収益化が止まったと報じられています。共通していたのは画面に人が映らないことでした。
(この二次的な取り締まりの部分は公式の発表ではなく、報道と当事者の証言によるものです。YouTube は「顔を出さないと収益化できない」とは言っていません。)
再利用コンテンツも同じ扱いです
公式ヘルプは、次のものを「許可されない例」として挙げています。
- お気に入りの番組を切り取ったクリップを並べただけで、説明がほとんどない
- 他のソースからダウンロードしただけで、実質的な変更がない
- 音声解説のない非言語リアクション
- 説明・解説・教育的価値が最小限の画像スライドショー
逆に、批評のためのクリップ使用、ナレーションを変えた引用、自分の解説を足した編集は許可されています。足したかどうかが分かれ目です。
やることは1つだけです
1本ごとに、自分にしか書けない一行を入れてください。実際にやったこと、失敗したこと、一般論への反例。それが「率直な洞察」です。
判定に迷ったら、こう試してください。その台本から自分の名前を消して、別の人の名前を入れても成立するか。成立するなら、洞察が入っていません。
