
制作の相談を受けるなかで、意外と抜けやすいのがライセンスの確認です。
「使えた」と「使っていい」は別
技術的に動くことと、商用利用が許諾されていることは別の話です。特に画像・映像の生成モデルは、モデルごとにライセンスが大きく異なります。
同じサービスの中でも、選ぶモデルによって条件が変わることがあります。「このサービスは商用利用OK」とまとめて覚えるのは危険です。確認する単位はサービスではなく、実際に使ったモデルです。
収益化する動画では特に
広告収入が発生する動画は商用利用にあたります。非商用限定のモデルの出力を使っていた場合、あとから問題になります。
問題になる時期が遅いのも、この論点のやっかいなところです。投稿した直後は何も起きません。チャンネルが伸びて、目に留まるようになってから指摘されます。いちばん失いたくないタイミングで、いちばん大きく効くという性質があります。
確認しておくこと
- そのモデルは商用利用が許可されているか
- 出力物の権利は誰に帰属するか
- クレジット表記の義務はあるか
- 学習データについて明示されているか
- 再配布や二次利用に条件がないか
確認したら、モデル名と確認日をメモに残してください。ライセンスは改定されることがあります。「前に確認したから大丈夫」が通用しない領域です。
モデル以外にも、確認する場所がある
見落とされやすいのが、生成物そのものの内容です。ライセンス上は問題なくても、次の2つは別の理由で危険です。
- 実在の人物に似た顔 — 似せる意図がなくても、結果として似ていれば問題になります
- 既存のキャラクターに似た造形 — 同上です
人物が必要な場面では、顔を映さない構図(後ろ姿、手元、シルエット)にすると、この問題をまとめて避けられます。表現の幅は思ったほど狭まりません。
迷ったら使わない
グレーなものを避けても、選択肢は十分にあります。あとで作り直す方が、はるかに高くつきます。
1本の動画のために、チャンネル全体を危険にさらす必要はありません。素材は他にもあります。
素材制作と権利の扱いは、スクールのSTEP04「AIで素材をつくる」で扱っています。
