STEP 03 台本の型 — 冒頭2秒で離脱させない構成
このレッスンで扱うこと
1本分の台本を、型に沿って書き切ります。文章力の話はしません。順番の話だけをします。
台本は、うまい文章を書く作業ではなく、視聴者が離脱しない順番に情報を並べる作業です。順番さえ正しければ、平易な言葉のままで最後まで見てもらえます。逆に、どれだけ丁寧に書いても順番を外すと途中で閉じられます。
台本の全体構成
1本の台本は、4つの部分でできています。まずこの配分を頭に入れてください。8分の動画を例にすると、おおよそ次のようになります。
- フック(〜10秒) — 見るかどうかを決めてもらう部分
- 約束(10〜30秒) — この動画を見ると何が分かるかを伝える部分
- 本編(6〜7分) — 中身。1つのメッセージを、理由と具体例で支える
- まとめ(30秒) — もう一度結論を言い、次の行動を1つだけ提示する
初めて書く方がいちばん時間をかけるのは本編ですが、数字に効くのは最初の30秒です。時間配分を逆にしないでください。
最初の2秒で、ほとんどが決まる
アナリティクスを見ると分かりますが、離脱の山は冒頭に集中します。ここを超えられるかどうかが、そのあとの数字全部に効いてきます。
理由は単純で、視聴者はまだ「見る」と決めていないからです。サムネイルをクリックした時点では、興味があるかもしれない、という程度でしかありません。最初の2秒は、その判断を確定させるための時間だと考えてください。
やってはいけないのは、自己紹介から始めることです。「こんにちは、◯◯です。今日は……」と話しているあいだに、視聴者は判断を終えています。名乗るのは、続きを見ると決めてもらったあとで間に合います。オープニングのアニメーションも同じ理由で、冒頭には置かないでください。
使える冒頭のパターン
- 結論から言う:「結論から言うと、◯◯です」
- 否定から入る:「◯◯、実はやらない方がいいです」
- 問いを立てる:「なぜ◯◯は△△なのか」
- 数字を出す:「3ヶ月で◯◯が△△になりました」
どれを使うかは、テーマとの相性で決めます。迷ったら結論から言う型にしてください。外しにくく、どんな内容にも当てはまります。
それぞれ効き方が違います。結論型は、答えを知りたくて検索してきた人に強く効きます。否定型は、すでにやっている人の手を止めさせます。問い型は、答えが気になる状態をつくれますが、答えを引っ張りすぎると離脱します。数字型は最も強く効きますが、実際の数字があるときだけ使ってください。持っていない数字を出すと、視聴者は次から信じなくなります。
「約束」を必ず入れる
フックの直後に、この動画を見ると何が分かるのかを1文で置きます。これがないと、興味を持った人が「で、何の話だろう」と迷い、そこで抜けます。
書き方は決まっています。「この動画では、◯◯を△つ紹介します」「見終わるころには、◯◯ができるようになります」。数を明示すると、視聴者は終わりが見えるので残りやすくなります。
約束したことは、必ず本編で果たしてください。約束と中身がずれると、視聴維持率のグラフは中盤で落ちます。
ここから先は、有料クラスの内容です。
今回の課題
- 型に沿って台本を1本書く
- 冒頭2秒のパターンを3種類つくって比較する
- 書いた台本を声に出して読み、詰まる箇所を直す
できあがったものは 成果ギャラリー に投稿すると、講師と受講生からフィードバックがもらえます。
このSTEPには、まだ誰も出していません。最初の1人になると、後から来た人の助けになります。
毎回この4つを書いてください。書式が揃っているほど、返ってくるフィードバックが具体的になります。
- やったこと何を作ったか。1〜2行で足ります
- 迷ったところどこで手が止まったか。ここがいちばん役に立ちます
- 自分の判断なぜそうしたか。選ばなかったほうを、なぜ選ばなかったか
- 次にやること1つだけ
3つめは必ず書いてください。作業の報告だけだと、返せるのは一般論になります。自分の判断を言葉にする練習が、そのまま STEP03 の「独自の洞察」につながります。
