STEP 06 編集の最短ルート — 時間をかけるべき場所

目安 33分
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このレッスンで扱うこと

編集を、終えられる速さに収める方法を扱います。技術を上げる話ではなく、どこに時間を使い、どこを捨てるかの話です。

編集は、いくらでも時間を使える工程です。だからこそ、先に上限を決めておかないと、ここで止まります。実際、投稿が続かなくなる原因のいちばん多い場所がここです。

編集は「続けられる速さ」で

1本に10時間かける編集は、続きません。続かなければ投稿が止まり、投稿が止まれば数字も伸びません。まず、終えられる速さを確保します。

週1本を3ヶ月続けるつもりなら、編集にかけられるのは1本あたり2時間程度が現実的な上限です。この上限を先に決めて、その中に収まる作り方を選んでください。上限を決めずに「良くなるまでやる」と、良くなる前に止まります。

ここで大事なのは、質を捨てるのではなく、質に効かない作業を捨てるという考え方です。次の2つの節で、その線引きをします。

効果が出る編集

  • 不要な間を詰める(これが一番効きます)
  • 冒頭のテンポを上げる
  • 話の切れ目を分かりやすくする

この3つに共通しているのは、視聴者が離脱する理由を取り除いていることです。足すのではなく、減らす作業だと考えてください。

3つめについて補足すると、話題が変わるところで画面を切り替える、区切りに短い無音を置く、といった処理です。視聴者は「いま何の話をしているか」を見失うと抜けます。切れ目が見えていれば、長くても付いてきます。

効果が出にくい編集

  • 凝ったトランジション
  • 細かすぎるテロップの装飾
  • 誰も気づかないレベルの色調整
  • 効果音の入れすぎ

これらは、作っている側の満足度は上がりますが、視聴者が見るかどうかの判断には、ほとんど関わりません。手をつけるとしたら、投稿のペースが安定してからです。

テロップについてだけ、線引きを書いておきます。入れる価値があるのは、聞き取りにくい語と、数字と、固有名詞です。全文に入れる必要はありません。全文テロップは時間を最も食う作業のひとつで、しかも維持率への効きは限定的です。

時間を計る

工程ごとに時間を計ってください。感覚では、どこで時間が溶けているか分かりません。

計るのは、素材の配置、カット、テロップ、音の調整、書き出し。この5つで十分です。1本分を計るだけで、自分がどこに偏っているかが分かります。たいていは、効果の出にくい工程に時間が寄っています。

特定できたら、その工程を短くする方法を探します。多くの場合、テンプレートを作れば済みます。毎回同じ設定をしているなら、それは保存できる作業です。

テンプレート化できるもの

  • テロップの書式(フォント、大きさ、位置、縁取り)
  • 冒頭と終わりの決まった構成
  • 音量の設定(ナレーションとBGMの関係)
  • 書き出しの設定
  • よく使うショートカットの割り当て

最後の項目は、地味ですが積み上がります。カットの操作をマウスからキーボードに変えるだけで、カット工程の時間は目に見えて減ります。

ここから先は、有料クラスの内容です。

この先にあるもの: 「ショートの編集は、別物です」「時間をかけてはいけない場所・かけるべき場所」「作業の順番を固定する」——速く終わらせる技術はここからです。

ASSIGNMENT

今回の課題

  • 1本を90分以内で編集し切る
  • 自分の編集で時間を使いすぎている工程を特定する
  • よく使う操作をテンプレート化する

できあがったものは 成果ギャラリー に投稿すると、講師と受講生からフィードバックがもらえます。

このSTEPには、まだ誰も出していません。最初の1人になると、後から来た人の助けになります。

HOW TO SUBMIT

毎回この4つを書いてください。書式が揃っているほど、返ってくるフィードバックが具体的になります。

  1. やったこと何を作ったか。1〜2行で足ります
  2. 迷ったところどこで手が止まったか。ここがいちばん役に立ちます
  3. 自分の判断なぜそうしたか。選ばなかったほうを、なぜ選ばなかったか
  4. 次にやること1つだけ

3つめは必ず書いてください。作業の報告だけだと、返せるのは一般論になります。自分の判断を言葉にする練習が、そのまま STEP03 の「独自の洞察」につながります。